冷却塔(クーリングタワー)の役割とメンテナンスの重要性を徹底解説
皆さんこんにちは。
東京都板橋区を中心に空調機のメンテナンスや工事を手掛けている日本空調メンテナンス株式会社です。
空調設備を構成する機器のひとつに「冷却塔(クーリングタワー)」があります。
空気や水などの温度を下げる冷凍機の働きを助ける役割を担い、縁の下の力持ちのような存在です。
今回は、その冷却塔の役割と種類、及び推奨メンテナンス頻度について解説いたします。
■冷却塔(クーリングタワー)の役割と種類
冷却塔は、ビルの屋上などに設置されていることが多く、冷凍機の働きを助ける重要な役割を担っています。
冷凍機の凝縮器や吸収器で熱交換され温度が上昇した冷却水を都度捨てていては非効率的かつ不経済なため、冷却塔で再び冷やして再利用します。
冷却水を冷やす方法としては、外気による通風と水の蒸発による放射熱によって冷却させるもので、滝やミストシャワー、打ち水と似た原理を活用しています。
冷却塔の形状には丸形と角形があり、冷却方法には「開放式」と「密閉式」があります。
<開放式冷却塔>
開放式冷却塔は、外気と冷却塔を直接触れさせることで冷却効果を得ます。
上部から冷却水をシャワー状に噴霧させ、一部の冷却水は蒸発し、残りの冷却水が冷やされる仕組みです。
蒸発や送風によって一部の冷却水が失われる現象をキャリーオーバーといいい、おおむね全水量の1~2%程度が失われます。
そのため、ほとんどの冷却水は再利用されますが、キャリーオーバーを見込んで定期的な冷却水の補給は必要になります。
<密閉式冷却塔>
密閉式冷却塔は、密閉された管の中に冷却水を通し、散布水を浴びせて冷却水を冷やす仕組みです。
冷却水が直接外気に触れないため、衛生的です。
■冷却塔のメンテナンス